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廣井 博*; 荒井 眞伸; 木曽原 直之
第21回動力・エネルギー技術シンポジウム講演論文集(USB Flash Drive), 3 Pages, 2016/06
高速増殖原型炉「もんじゅ」は、平成7年に初送電を開始したが、その後、2次系ナトリウム漏えい事故の発生、平成23年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故(以下、東電福島事故と言う)とそれを受けての新規制基準の施行、平成24年に明らかとなった保守管理不備の問題などがあり、またこの間、高速増殖炉開発を取り巻く国内外の情勢も変化してきた。この様な状況を踏まえて「もんじゅ」の開発意義や実施すべき研究について改めて議論され、平成25年9月には「もんじゅ研究計画」が策定された。本研究計画では、エネルギー安全保障と廃棄物の減容・有害度低減が2本の柱として定められた。ここでは「もんじゅ」に関する内外の経緯と環境の変化及び「もんじゅ研究計画」の内容や今後の取組みについて紹介する。
澤崎 浩昌; 木曽原 直之; 中村 恵英; 佐藤 健
no journal, ,
もんじゅはナトリウム漏えい事故や炉内中継装置落下トラブル等により性能試験を中断しており、100%出力状態での性能確認はできていない。しかし、性能試験中断中であっても崩壊熱除去系を低流量で循環運転している等、約20年間の実機の運転データが蓄積されている。そこで約20年間の運転データを用いて設計で期待した性能が発揮できているかなどの確認・評価を進めている。本発表では、その取組概要を説明し、後続の発表でその成果の一部を報告する。
塩谷 洋樹; 澤崎 浩昌; 中村 恵英; 佐藤 健; 内田 武伸; 荒井 眞伸
no journal, ,
もんじゅプラントデータによる評価(「もんじゅ」研究計画の評価)では、シニア技術者と若手技術者の共同作業を通じて評価を進めている。本報では、長期間の評価用データの取扱いを効果的・効率的に進めるため、今後の検討において情報技術や統計ツールの利活用を提案する。さらに、高速炉実用化に向け、技術者による技術伝承、知識発見等を機械学習等で支援・協調するビジョンについて示す。
澤崎 浩昌; 中村 恵英; 佐藤 健; 森岡 辰也; 内田 武伸; 塩谷 洋樹; 木曽原 直之
no journal, ,
約20年間の実機のプラントデータを用いてもんじゅ研究計画に関する評価を開始した。現在までに得られているデータを用いて、もんじゅ研究計画に関する評価が可能な系統、設備を抽出し、評価する技術項目を選定した。本報告ではそれらの結果を報告する。また、技術項目の評価を進めるなかで、別の視点で評価が可能な技術項目を確認し、それも評価する技術項目に追加した。今後も新たに確認すれば、順次追加して評価を進めていく。なお、原子力機構では、もんじゅ研究計画を含むもんじゅに関する設計開発成果の取りまとめについて別途検討しており、その検討を踏まえて、本作業の計画や評価項目も必要に応じて見直していく。